お金と生活の知恵、時々ふつうの30代

少しだけ金融に詳しい普通のサラリーマンが、お金や投資や生活について日々気付いたことをつぶやきます。

うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム(2):こういう人になってほしい

こちらの続きです。 

 

今回は、子供について現在私が考えている「こうなってほしい」方向性と、そう思うようになった背景です。

総じて金融リテラシーの高い人になってほしい

まずは自分のことで恐縮ですが。自分は現在30代で、日本で通った小学校~高校まででは金融のキの字も学びませんでした。昔からそこまで物欲は強くなかった(ただのケチ・・?)ので、お年玉を貯金しておくとかも苦ではありませんでした。就職した頃には多少貯金があり、お金の苦労も大してしていません。そこから外資系証券に(何も知らずに)入り、当初は仕事に忙殺されて金を使う暇も余裕もない期間が数年。金融・投資にかかわる仕事をしていたはずなのに、自分では投資も何もしておらず・・がさらに数年。そこからようやく自分でも色々資産設計(人生のCF計画表)や投資(個別の株式だったり、投資信託だったり)を実際に行うようになったのは比較的近年です(仕事面で少し余裕ができ始めたことも関係しているかも)。あ、家計簿は趣味なのでもっと前からつけ続けています。

きっかけがなければ金融リテラシーは低位なまま

で、こういうことってなかなかきっかけがないと自分から学ぶことも少ないなーという実感があり、日本だと(我々くらいの世代でも)企業勤めで自分のお金の管理や運用について「考えないといけないとわかっているけど時間もなくてなかなか始められない、どこから手を付けたらわからない・・結果、後回しになっている」という知人も多いなーという風に感じられます。

日本は基本的に相対的にどんどん貧乏になっていく方向にある可能性が高いので、それを是とするならばその中で「自力で生きていく」ための基礎的なリテラシーの一つに「金融リテラシー」も含まれると思います。なので、それを子供にも身に着けてほしいと思うわけです。

貯蓄(運用)・消費(=自分/家族)・寄附(=他人)の使い分けを知ってほしい

お金は貯める(増やす)だけでも使うだけでも人にあげるだけでもだめで、いずれについても目的とバランスが必要だろうと思います。三つ目の寄附というのはお金だけではなく自分の時間・労働力・知識を無償で提供するというのも含まれるかもしれません。これも日本だと比較的機会が少ないように思えるので、ある程度能動的に体験できるように取り組まないといけないんだろうなーとなんとなく思っています。

お金という存在に慣れておくことで、不必要にお金を忌避したり逆に目が眩んだりしないようになってほしい

これは最初の金融リテラシーにも通じる話ですが、お金に疎い人ほどお金(=価値保存の手段だったりモノを得るための対価として使うもの)を実態以上に特別視してしまう結果、必要なお金の話さえ家族内でなされない、ということになるのではないかと思います。

自分の収入や資産の保有状況を外でペラペラ話す必要はありませんが、私は家族内で親はおよそどの程度の収入を得ていて、どのような資産を保有していて、子供は自分の学費・生活費にどれくらいかかっているかなどをある程度把握・認識しておくべきだと思います。世の中には「配偶者の収入を知らない」という人も結構いて(それは個人の自由なので結構なことですが)、私はそうはできないな思っています。それでチーム(ユニット)として協同して家庭を運営していけるとは思えないからです(少なくとも、対等で「お互いさま」と思って協力し合う関係は)。

子供は家を出るまでは基本的には「お金を使われる側」ではありますが、家族を構成する一員として、家族生活がどのようなお金の流れの中で営まれていて、自分はどのような形でそれに貢献できるかということを考えてほしいなと思っています(そして親は子供に対して「お金の話を子供にするのは品がない」などと言って過剰に避けるべきではないと思います)。

逆に、親が言ってはいけないことの一つに「誰のおかげで(飯を食えてる・学校に行けてる・家に住めてる、等)と思ってるんだ!」というのがあると思います。このような「反論のしようのない責め方」は、元々完全に対等とはなっていない親と子の関係をより徹底的に不公平にするというようなマイナス効果しかないと思います。

親は子供に「お金で苦労はさせたくない」と願うものだと思いますが、これは「お金のことを何も知らない・触れさせない」とは違うと思います。また、お金の多少の失敗を経験することも必要だと思います。しかし自分でお金の基礎を知らないと、やってしまう失敗の類が取り返しのつかないことだったりするリスクもあるので、基本はできるだけ知った方がよいと考えています。

 

つらつら書きましたが、私の子供はまだゼロ歳児なので、これが画餅に終わることのないようこれから先軌道修正しつつやっていきたいと思います。

次回から、「現在実行/計画しているプラン」について詳細を説明したいと思います。