お金と生活の知恵、時々ふつうの30代

少しだけ金融に詳しい普通のサラリーマンが、お金や投資や生活について日々気付いたことをつぶやきます。

「複利」と「平均リターン」を混同して将来の期待リターンを語るべからず

今日は私のPet peeve(過剰反応かもと認識しつつも見かけるとムムムムッと反応しまうこと)である、「複利」という言葉の誤用についてです。長いですすいません。 資産運用や投資の文脈で頻繁に使われている「複利」の意味合い 「株の配当金で不労所得ライフ…

株価の「バリュエーション」とは?りんごを使った例え話

今回は、個別株式投資をしようと思った時に必ず目にする「バリュエーション」についてです。 例によってファイナンス理論的には小難しい説明があったりするのですが、そうではなく日常生活における例え話形式(りんご)を用いて説明したいと思います。 バリ…

「リスクヘッジ」という概念を日常に浸透させたい

前回までのシリーズもの(うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム:全5回)でちょっと息切れしてしまってしばらく時間が空いてしまいました。中身はともかくこういうのを毎日のように続けている人は本当にそれだけですごいと思います。 今回はちょっと趣向…

うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム(5・完):子供の銀行口座・証券口座開設の手順

今回は「うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム」の五回目(補足)です(一回目、二回目、三回目、四回目)。 前回までで私の子供への資金贈与から子供の証券口座でNISA並びに通常の積立投資をする流れを説明しました。ところが、そもそも親権者(親)も子…

うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム(4):ジュニアNISAを活用して積立投資

今回は「うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム」の四回目です(一回目、二回目、三回目)。 実際に実行し始めているプランの骨子 毎年年初に「金銭贈与契約書」を作成し、一定金額を贈与する(子供名義の銀行口座へ振り込み)→前回の記事 それを子供名義…

うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム(3):「贈与契約書」を作って金銭贈与をする

今回は「うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム」の三回目です(一回目と二回目)。 実際に実行し始めているプランの骨子 毎年年初に「金銭贈与契約書」を作成し、一定金額を贈与する(子供名義の銀行口座へ振り込み) それを子供名義の証券口座へ移し、ジ…

うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム(2):こういう人になってほしい

こちらの続きです。 今回は、子供について現在私が考えている「こうなってほしい」方向性と、そう思うようになった背景です。 総じて金融リテラシーの高い人になってほしい まずは自分のことで恐縮ですが。自分は現在30代で、日本で通った小学校~高校までで…

うちの子供の贈与・ジュニアNISAスキーム(1):全体感

2020年に子供が生まれました。それをきっかけに、子供が二十歳くらいになるまでのお金の計画を立てて、現在(色々試行錯誤しながらですが)実行中です。 ①現在考えている「こうなってほしい」方向性 総じて金融リテラシーの高い人になってほしい 貯蓄(運用…

「危機時」に有効な私のインデックスファンド押し目買いルール

以前、私の投資信託の積み立てに関してどのような考えのもと配分を決めているかを説明しました。 今回は、具体的にどのような投資信託の買い方をしているか、更に一歩踏み込んで「危機時」(リーマンショックや昨年のコロナ暴落など、世界的に株式相場が数ヵ…

東レの社長インタビューが驚きの内容すぎた(その2)

前回の続きで、最近読んだ週刊東洋経済の記事についてです(無料登録で全編が読めます)。 前編: 後編: 「素材産業では女性の視点を入れるということ自体に意味はない」・・? ――ダイバーシティについて。経営中枢に女性の視点を入れると事業に広がりが出…

東レの社長インタビューが驚きの内容すぎた(その1)

今日は最近読んだ週刊東洋経済の記事についてです(無料登録で全編が読めます)。 前編: 後編: 日本を代表する素材メーカー東レの社長ロングインタビューです。東レと言えば炭素繊維、ユニクロとの協業、スポーツのスポンサー(テニスの東レパンパシフィッ…

ふるさと納税の履歴管理エクセル作りました

今日はふるさと納税マニアを自認する私の「ふるさと納税履歴管理」についてです。 ふるさと納税についての説明はもっと詳しいサイトに譲りますが、実質2,000円の出費と引き換えに一定金額までの「返礼品」を受取ることができるありがたい制度です。その上限…

いい加減な「持ち家か賃貸か論争の決着」記事について

今日はこちらの記事についての「感想」を述べたいと思います。 (※記事が古いのは、2018年にこの記事を見つけた当時「なんじゃこりゃ」と思っていつか感想を書こうと保存しておいたのを、3年の時を経て封印を解いたためです) 持ち家か賃貸か:筆者にとって…

「積立投資」の大きなメリット: 「売り時を考える労力」を省けること

今回は、以前のこちらのエントリーのフォローアップです。 「自分は、実際のところ、どの程度投資に時間や集中力と言った「限られた資源」を割けるのか?」を十分自問自答して、ある程度レンジでもよいので答えを出してから投資は始めるべきだと思います。そ…

「株主優待目当て」に株を買うことについて思うこと の続き

前回の続き、書ききれなかったことがトピックです。 箇条書きにしていて触れられなかった以下の点についてまず説明します。 個人投資家に人気の株主優待がある銘柄の株価は、特有の動きをすることがある 「毎日が優待ライフ~」で過ごそうと思ったら大変な金…

「株主優待目当て」に株を買うことについて思うこと

6月下旬は株主総会の季節です(もう7月ですが)。それに伴い、期末の配当や会社によっては株主優待が送られてくる季節でもあります。株式投資界隈のニュースとかを見ていると「優待が届いた」とかそういうのをよく見かけます。 株主優待(会社によって保有株…

私の投資信託(インデックス型)の投資先の配分の決め方

今日は、私が自分の積立投資でどのような資産の種類・地域に投資しているかを自分なりの理由とともに説明してみたいと思います。 投資の資金源:確定拠出年金と自己資金 まずは資金源の話です。見出しの通り、積立投資の原資としては二つあり、一つは会社員…

なぜ人に「何に投資すればいい?」と聞かれても答えにくいのか

最近のテーマの続きで、今日は「なぜ人に『何に投資すればいいかな?』と聞かれても答えにくいか」について。 前々回:投資をする前に問うべきこと:「自分はどれだけの時間・労力・手間を投資に振り向けられるのか?」 - お金と生活の知恵、時々ふつうの30…

楽して大きな投資リターンが得られそう・・と思うような勧誘や宣伝にはNOを

前回は、 「自分は、実際のところ、どの程度投資に時間や集中力と言った「限られた資源」を割けるのか?」を十分自問自答し 自分の投入労力と釣り合いの取れたリスクを持つ金融商品に投資するという視点を持ち その上で最初はリスクが相対的に控えめなところ…

投資をする前に問うべきこと:「自分はどれだけの時間・労力・手間を投資に振り向けられるのか?」

前投稿(↓)の続きです。 こちらの記事について書いてみようと思います(Part2)。 いくつか主張をなさっていますが、主なものの一つとして、 「積立型の投資信託」で「投資」や「運用」するのはおやめなさい というのがありました。 具体的には、「ドル・コ…

「積立投資はやめなさい、安く買って高く売れば良い」は実践がとても難しい

今日はこちらの記事について書いてみようと思います。 主だった主張は、 「純金積立」は「コツコツ積み立てる」と聞こえはいいが、おやめなさい 「積立型の投資信託」も同じで、これで「投資」や「運用」するのはおやめなさい 投資は「安く買って高く売る」…

「一日当たり100円」の目安

前回の記事を書いてから2年以上経ちました。あっという間です。その間にコロナが蔓延したり、その結果働き方(に対する基本感)が大きく変わったりと、この数年ではなかった大きな「変化」が起きましたね。 さて、色々ここで書こうと思うもうことはあるので…

早2ヵ月が経過

週に一度は書こうと言って始めてから早2ヵ月以上が経過しました 順調な滑り出しです。 今も比較的日常的に「あ、これについて書いておきたい」というネタは浮かんでくるんですが、大体スマホでメモっておしまいということが多い。それと、日常的にウェブで見…

自己紹介、書きたいテーマの羅列

早くも前回書いてから一週間経ってしまいました。まずは自己紹介でも書いてみましょうか。ところでこれは人に語り掛ける口調で書くべきなのか、いやでも人が読んでいるだなんて驕りは宜しくないということで誰も読んでいない前提で書くべきなのか迷うところ…

今日からブログ書いてみます

初めまして、今日からブログを書いていこうと思います。 仕事は金融業(銀行ではない)で資産運用や投資にかかわることなのですが、それ含め雑多な思い付きや考えていることを残そうと思います。 自分の性格上、細かいところからきちっとやろうと意気込みす…